気象予報士への道

気象予報士には、広い視野と総合的な判断力が求められます

気象予報士は、気象庁から出される資料や、アメダスの観測値、気象衛星画像の実況と時間的な移り変わりなどを総合的に判断し、迅速に予測情報を提供しなくてはなりません。

そのため、気象学の基礎知識はもちろんのこと、各種データを適切に処理し、素早く科学的な予測を行う能力が求められます。

また、以上気象時には、様々な情報を的確に処理して防災上の判断を行わなければならず、十分な知識や判断力が必要とされます。

したがって、気象予報士は、各種予測支援資料の見方、予報を出すエリアの地形や特性、過去の災害や防災の情報など、気象現象に関する幅広い知識を備えなければなりません。

気象予報士はこれらの知識を活用し、気象情報を作成する際の根拠としています。
きめ細かな予報を作成するには広範な知識が不可欠であり、気象技術の革新などにも対応できる柔軟性も必要です。

◆気象予報士に求められるスキル例
●気象学の知識・・・気象予報士のベースとなるため、必要不可欠。

●防災に関する知識・・・台風をはじめとする異常気象時の災害対策。

●観測や予報支援資料に関する知識・・・予報支援資料の傾向の把握と実況監視により柔軟かつ迅速な予測につながる。

●地理学的な知識・・・局地的な気象現象は、海や山など地形の影響を受ける。

●科学的な知識・・・気象現象は大気によって引き起こされ、物理や化学の知識も必要。

●環境問題に関する知識・・・ヒ―トアイランド現象や大気汚染など、環境問題は気象と切り離せないテーマです。

●パソコンスキル・・・予報業務においてはパソコンが欠かせない。

●情報収集力・・・収集した気象情報を頭の中で整理し、予報に活かす。

◆気象用語のあり方
気象予報士は情報を提供することが基本業務となることから次の4つを心かけなければなりません。

1明確さ
情報の受け手に正確に伝わるように意味の明確な用語を用いること。ただし、予報用語の明確さの中には、技術的な限界を超えてまで時間や場所を特定するのではなく、予報のもつ「不明確さ」を一定のルールに基づいて表現するという意味も含まれています。

2平易さ
天気予報などは広く一般の人を対象として発表しているので、専門的な用語は最小限とし、誰にでも理解できるような用語を選択します。

3聞き取りやすさ
気象に関する情報は活字だけでなく、音声でも提供されます。
文字では一目瞭然な用語でも、音声にすると意味を取り違えたり、わかりにくくなったりするものがあるため、音声で伝えることも意識した用語を用いるようにする。

4時代への対応
本来、用語は時代と共に変化し、時代の求めに応じて新しい用語が生まれる。
予報用語の選択にあたっては、固定的にとらえずに、社会一般の言語感覚と遊離しないようにする。